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不二周助とツンデレ少女

第2章 出会い


不二達が1年生の冬、いつも通りテニス部の練習が終わり後片付けをしていると菊丸が話し出した。

菊丸「ねぇ!知ってる??」
不二「何を?」
菊丸「3年生に霊能者が転校してきたって!」
大石「もしかして…あの一人だけ制服が違う先輩??」
菊丸「そうそう!あの人霊能者だって噂なんだけどさ…本当かにゃ??」
河村「乾なら何か知ってるんじゃないか??」
乾「もちろん知っている。三神涼子、3年2組。3年の秋に転校してきたので謎の転校生と呼ばれていたんだが…親が仕事の都合で突然海外赴任することになり三神涼子だけは日本に残りたかった為、親族が住んでいる東京へ引っ越す事になって今の時期に転校してくる事になっただけらしい。霊能力に関しては生徒が何人かお祓いをしてもらった事があるらしいので恐らく本物じゃないかと言われている。」
不二「へぇ…なんかちょっと興味あるね。」
菊丸「えっ!不二って結構オカルトとか好きな感じ??」
不二「まぁ、少し気になるかな?」
河村「えぇ…なんか怖い気がするけどなぁ。」
大石「タカさんは幽霊とか苦手だもんな。」
乾「……俺の集めた情報によると今夜、学園の七不思議と言われている理科室で動く人体模型の除霊を彼女がするらしいのだが………どうだ?みんなで見物してみないか?」
大石「それは…流石に不味いんじゃないかな?」
河村「そうだよね…だって、夜中に学校に忍び込むわけでしょ?」
不二「……このまま帰らずに理科室に張り込めばバレないんじゃない?」
河村「えっ!?不二…もしかして見物するの?」
不二「せっかくの機会だからね。」
菊丸「マジ!?俺も張り込む〜!大石は??」
大石「俺はやめておくよ…。」
菊丸「そっかぁ…タカさんは……やらない?」
河村「うん。俺もやめておく。」
乾「じゃぁ、俺と不二と英二で張り込む事にしよう。」
大石「手塚は誘わないのか?」
菊丸「ダメだよ〜!知られたら絶対に止められるし!」
不二「そうだね。この事は手塚には内緒でやろう。」

一人真面目に後片付けをする手塚を見ながらコソコソと張り込み計画を立てた。

手塚「みんな!喋ってないで早く片付けないとダメだろ!」

この頃はまだ1年生なので話し方がマイルドなのである。
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