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1番隊隊長との過ちから始まる話【マルコ】

第1章 01



ああ。
ぽろぽろと思い出す昨日の出来事に頭がボーッとしてくる。
もういっそ忘れていたかった。

きっとマルコも思い出してるはずだ、さっきから顔を手で覆って何度もため息ついてるし。

とりあえず、床に落ちた服を拾ってシーツの中で身に纏う。
髪を適当に撫で付けてベッドを降りた。

床に散らばった酒瓶をよけながらドアまで歩く。
こんだけ飲めば正気もくそもないよなぁ。



「じゃ、マルコまたね」
「は?」
「は?なに?」


間抜けな声にドアから視線を移せばポカンと口を開けてこちらを見るマルコと目があった。

「どこ行くんだよい」
「自分の部屋に帰るんだけど」
「なっ、これどうするんだよい!」
これとは昨日の夜から今までの事なのだろう、いい大人がそれも白髭海賊団の一番隊隊長がなにをあたふたしてるのか。
やり逃げくらいやってるだろこのイケメンは。

「どうするもなにも、どうしようもないじゃない。初めてだった訳でもあるまいし」

「...」
「え、まさかマルコ初めて「違うよい!!」じゃあいいじゃない」

まだ納得してないような表情のマルコに小さくため息をつき
「今日親父に呼ばれてるの、シャワーも浴びたいし、また後で話しましょうよ...それでいい?」

コクンと首を縦に振るのを確認してからマルコの部屋を出た。え、なに。私がやり逃げたみたいじやない。

ーーー
親父との話も終わって甲板に出てみれば戦闘訓練をしてる1番隊。
そのなかに
怖い顔して稽古をつけるマルコを見つけ眺めてれば私に気づいたマルコは慌てて顔を反らした。
なんだ、二十歳の娘見たいたな反応だな。いい歳したおっさんのくせに。

今からこれから上陸する島の偵察に出ないといけないから、その前に話しておこうかと思ったけどまたでいいか。


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