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屈強なおまわりさんにめちゃめちゃに甘やかされているのですが。

第1章 馴れ初め


雷が轟々と鳴る大雨が、車の窓を滝に変える。その中で知らせを待つ鍵和良彦根(カギワラヒコネ)に、一本の電話が鳴った。
「ヒコネ様、…組長が、お亡くなりになりました。」
「…そうか…」
我が幻禡(マボロバ)組の組長、幻禡禪(ゼン)が、亡くなった知らせだ。あの年齢で、お体の調子も悪かった。致し方ないことだ。
「ヒコネ様、次期組長ですが…」
「ああ、わかっている」
「ですがヒコネ様!貴方様こそがッ…!」
「わかっていると言っているであろう。…手は打つ。」
不敵に笑う顔ひとつ。
彦根は降り続ける雨の中、車を走らせた。
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