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呪術廻戦 〜生きた証 後編 〜

第5章 ただいま。



「・・・あんな動きじゃ実戦で使ないんじゃないですか?
そもそもさんて何級なんすか?」


五条の後ろでずっと黙って見ていた恵が口を開いた。


「伏黒…お前そう言う事、本人の前で言うなよ?」

「あ?事実を言ってるだけだ。あれじゃただの足手纏いだし、
自分の身ぐらい自分で守れなきゃすぐに死ぬ。
それはお前だって分かってるはずだろ?」


悠仁は立ち上がり、恵の胸ぐらを掴み上げたところで五条がパンッと手を叩いた。


「恵の言ってる事は正しいよ?
現状、は足手纏いかもしれない。
実際彼女は4級だし、単独の任務もこなせない。」


「4、、級、、⁇」

「そ、4級。」


悠仁は目を丸くし、恵は悠仁の腕を振り解くとため息を吐いた。


「・・・顔、洗ってきます。」


くるり、と背を向け、スタスタと校舎の方へと消えていく恵。



「恵ちゃんてば反抗期なのかしらねー?」


おどける五条に悠仁は頭をガシガシ掻くと、


「・・ハッ、知らね。何か今日あいつ、イラついてるんすよ。
それよりさんが4級って訳アリ?
体術が苦手なのは分かったけど、あの人の実力ってあんなモンじゃないんでしょ?」

「気になる〜??」

「なるっ‼︎」

「まぁ、要は真希と同じだよ。上の連中が等級を上げないだけ。
の場合は危険な任務に就かせたくないから昇級させないんだ。」


「え?どーゆーこと⁇」


「ーーー反転術式だよ。
は反転術式をインプットもアウトプットも出来る貴重な術師だからね。
上としてはできる限り任務には出したくないってワケ。」


「すげーじゃん!
つーかそれなら、あんな痛い思いして稽古しなくて良くない⁇」


五条はフッと短く息を吐き、野薔薇と肩を貸し合うに目線を向けた。


「それはそーなんだけどね。
けど、はもう守られるんじゃなくて、一緒に肩を並べて戦いたいって思ってるんだよ。」





ーーー身近な人間を失い過ぎたから。

悠仁は納得したような少し腑に落ちないような表情を浮かべながらも、五条の醸し出す空気を読み、「そっかぁ。」と呟いた。




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