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呪術廻戦 〜生きた証 後編 〜

第5章 ただいま。




『ーーーー真希さん…』


「ーーーー?」



真希さんの顔を見た瞬間、視界が涙でぼやけていく。



「え?えっ⁇真希先輩、知り合い⁇」

「真希先輩…?」



私はゆっくり真希さんの前まで歩いていくと、深く頭を下げた。




『ーーーーごめんなさいっ、、、‼︎
皆んなを裏切って、、、黙って出てって、、‼︎
・・・・都合が良いのは分かってる。だけど、、また、、、、
皆んなと一緒にいさせて欲しいっ、、、‼︎』



ポタ、ポタッと床が涙で濡れていく。


こんなんで許して貰おうなんて思わない…
謝って済むとも思ってない…


だけど、、、それでも、、この場所をもう諦めたくないっ、、、‼︎




ゴンっ


下げていた頭に鈍い痛みが走った。



『いたっ、、』


思わず顔を上げると、真希さんが拳を握り声を震わせた。


「ったく…、、おせーんだよ。」


眼鏡の奥の綺麗な瞳が揺れ、今度はガシガシと私の髪の毛を乱暴に混ぜる。


「ーーーずっと待ってたよ。お帰り、。」


『っ、、、ただいまっ、、、』


目尻に溜まった涙を拭い、私達は笑顔で顔を見合わせた。



「あのーー、、、ところで俺はどうすれば良いのでしょうか、、、?」



悠仁君が遠慮がちに口を開き、サプライズの途中である事に気づいた。


『そうだよねっ‼︎ごめんねっ、、今先生を、って、、、、あれ?』



・・・・嘘でしょ⁇

ーーーー五条先生がいない。。。

先生はいつの間にか忽然と姿を消していた。


サーッと青ざめていく私の顔を、真希さんが心配そうに覗いてきた。




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