【降谷零】SPARK × PUNK【名探偵コナン】
第3章 「元整備士」×「スバル360」
一体この一瞬で何が起こったんだ。
それもそうだ、私の目の前にはなぜかあの短髪でサングラスの馬鹿みたいに力の強いひき逃げ犯が地面に背を預けて伸びているのだから。
「お、沖矢さん…」
そしてその犯人と私の目の前にはあの時、高速道路で知り合った沖矢さんがなぜかそこにはいた。
「実は私、米花町に住んでいまして。近くで騒ぎになっていたのでたまたま駆けつけたらいきなり襲ってきたものですからつい」
「え、えぇ……?」
つい? それにしては大げさな。
何をそんなさわやかな顔で言っているのか、なんで彼が犯人だと分かったのか、そんなことを思いながら今のうちに手錠をはめ込むと背後から声が聞こえて来た。
「すみません! 近くに警察官がいなくて! 男性の方なら――‼」
声の正体は先ほどの茶髪の女性。後ろには紺色のエプロンを来た長身の…
「大丈夫ですか…⁉」
「は…」
降谷零だった。〝ポアロ〟と印刷されたエプロンを身にまとい、なんですかこの状況は、と言わんばかりの声色と表情を浮かべて駆け寄ってくる。
「あ、え……? 降や……ング…ッ⁉」
「宮下さん! 大変です! 目にゴミが――」
すると突然顔を片手でわし掴みにされたと思えば、もう片方の降谷くんの手が目の前にかざされる。すると手の平にはなにやら黒い文字が書かれていることに私は気が付きその黒い文字に目のピントを合わせた。
〝安室透とは友人関〟
手の平にはそう書かれていた。