第5章 影山飛雄夢 プロポーズセックス
触れる指先は熱く、何度体験しても、この感覚に慣れる事がなかった。
「ンッ……飛雄、待って……」
「嫌だ」
高校時代は清く付き合う事を条件としていた為、卒業して社会人となった影山は事ある事に、貪欲に身体を求めてくる。
それが嫌な訳では無いのだけれど、何度身体を重ねても恥ずかしいと言う気持ちが無くならないのだ。
特に影山が激しく求めてくるのは、試合が合った日で、試合の興奮も相まっているらしい。
「早く挿入(いれ)たい」
「気持ち分かるけど……でも」
「興奮が落ち着かねぇんだよ……」
手馴れた様子で服を脱がせられ、体格差がある為に手も足も出なく、抵抗も出来ないので一人全裸にさせられてしまう。
一方の影山はユニフォームにジャージ姿で、大事な服を脱がずに行為をしようとしている。
腰を撫でられ、乳房を揉まれて、我慢出来ずに声が出てしまう。
「アッ……んっ……」
バレーボールを簡単に掴める大きな手が、自分の身体をまさぐり、気持ち良さそうにしている男の顔を見るとこちらも興奮してしまう。
「飛雄っ……飛雄……」
中途半端に刺激されてしまい、感じない訳では無いのだから、下半身に熱が篭っていき、濡れていくのが分かる。
影山が欲しいと思う様に、こちらだって欲しい。
「アッ!」
影山の長い指がつぷ、と膣口から腟内へと入ってきた。
濡れている腟内を影山の指が動き、弱い部分を探して触ろうとしてくる。
「アッ……アッ!」
腟内に入る指が一本から二本に増え、くちゅくちゅと音を鳴らしながら触られ、余りの気持ち良さにイきそうになってしまう。
「とびっ……駄目っ……アッ…んんっ……アアッ!」
弱い所を何度も押され、耐えきれずにイってしまった。
イって力が入らない身体を抱き上げられ、ベッドに寝かされると、ズボンと下着を一緒に影山はズラしていた。
昂る陰茎はガチガチに勃っていて、今か今かと挿入(はい)るのを待っている様だった。
くちゅ、と膣口にそのまま宛てがわれたので、慌てて伝える。
「飛雄っ……ゴムしてない……」
「今日は生でシたい」
「……赤ちゃん出来ちゃうよ」
「お前との子供だったら、欲しくて作りたくなる」
そう告げられると、ゆっくりと身体の中に熱い異物が挿入ってきた。