第6章 デートの練習
だけどその回も、五条先生が出てくる事はなく、乙骨くんがプレイヤーと戦って、戦闘を有利に進めている内容だけだった。
五条先生の話は五条のごの字も出ないから、原作者的には獄門疆の中にいるってことなのだろう。五条先生も呪術廻戦の本誌にじっくり目を通す。
「先生どう? 何かわかった?」
「憂太のやつ、リカちゃん使って随分と派手にやっちゃってるじゃない。強くなったねぇ」
「それ、普通に読者目線の感想なんだけど」
「僕の教えの賜物だと思わない?」
話がてんで噛み合わない。
「先生、真面目に情報探して」
「ないよ。終わり」
あっさり終わった。
前々から思っている。もうネットに繋ぐしか方法はないんじゃないかって。五条先生がこっちの世界に来てからもう2週間以上だ。有用な情報を得る手段はもうネットしかないだろう。
だけど……。
「ネットにつな――」
そこまで言って、言葉が止まってしまう。術師の死亡や生存不明、怪我による体の欠損など、悲惨な情報もたくさん溢れていると思うと、なかなか言いづらくて躊躇してしまうのだ。
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