• テキストサイズ

誰が為に心臓を捧げる【進撃の巨人】

第7章 #07 実験と訓練



エレンの実験を行う前にリヴァイ班の全員とリリア、そしてハンジが作戦室に集まっていた。
巨人化の実験方法と、彼が自我を失って巨人化した場合の対処を話し合っていた。


「お前を半殺しに留める方法を思いついた」
「はい?」

リヴァイが黒板を眺めながらなんとも恐ろしい言葉を口にする。
リリアは他に言葉はないのかとリヴァイの肩を叩いたが、リヴァイは気にせず話を続けた。

「巨人化したお前を止めるには殺すしかないと言ったが、このやり方なら重傷で済む。とはいえ、個々の技量頼みだがな」

黒板に簡略化した巨人の絵を描き、手足の部分に線を引いた。

「要はうなじの肉ごとお前を切り取ってしまえばいい。その際、手足の先っちょを切り取ってしまうが、どうせまたトカゲみてぇに生えてくるんだろ?気持ち悪い」
「リヴァイ!言い方!!」

「待ってください!どうやって生えてくるとか分からないんです…何か他に方法は…」
「何の危険も犯さず、何の犠牲も払いたくありません、と」

エレンが俯く。

「い、いえ…」
「なら腹を括れ。俺達も同じだ。お前に殺される危険がある。だから安心しろ」
「はい、分かりました」

すると今まで静かに話を聞いていたハンジが口を開いた。

「じゃ、じゃあ実験していいよね?」
「リスクは大きい、かと言ってコイツを検証しない訳にもいかないからな」
「計画は私がやっていいよね?エレン、分からない事があったら分かればいい。自分らの命を賭ける価値は…十分ある」

/ 1000ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp