第13章 進物 完結編【※冨岡義勇】
しかし陽華は、引いて驚いてしまった顔を取り繕うように笑うと、胸元をドンと拳で叩いた。
「いえ、大丈夫ですっ!ドンと来てください!」
(……なんかもう少し、色気のある言い方はないのか?)
そう思うが、陽華にそれを期待することは最早無駄なのかもしれないと、飲み込む。
「じゃあ、挿入るぞ?」
「はい、宜しくお願いしますっ!!」
気合を入れて答えると、義勇が軽く苦笑いする。
(なんか、鬼退治にでも行くみたいだな。)
義勇はその言葉も飲み込むと、掴んだモノを陽華の秘部へと充てがった。
「あっ…、」
何かが当たる感触を感じ取ると、陽華の身体に緊張が走る。
だが義勇は構わずに、ソレを入口に擦り付け、先端部分に蜜を絡ませてから、入口に押し付けた。しかし……、
(……は、入らない。)
陽華の内部は、侵入する物を拒むようにキツく締まっていて、義勇の侵入を容易に許してくれない。
義勇が、押し付ける力にグッと力を込めて、押し込むと、メリッと音を立てそうな勢いで、陽華の中が開かれる。
すると……、
「いっったーーーい!!」
と突然、陽華が叫んだ。
その反応に、義勇が一瞬、驚いた顔を見せるが、すぐに呆れた顔で陽華を見下ろした。
「お前さっき、痛いのは我慢出来るといってなかったか?」
「だって、こんなに痛いと思わなかったんです!!」
微かに目に涙を貯めて訴える陽華に、義勇が軽くため息をつく。
「じゃ、止めるか?」
もうすでに、期待と興奮で最高潮まで達してしまっている下半身が辛いが、仕方がない。
(帰りに何処かで一人で……、)
義勇が秘部に押し当てていた先端を離すと、陽華は慌てて身を軽く起こして、義勇に訴えた。
「が、我慢出来ます!続けてくださいっ!」