万華鏡の姫君1章 〜特級呪術師&最強柱〜【鬼滅】【呪術】
第6章 6章 砕けた硝子の意味
絢蘭サイド
いくら斬っても怒りが消えない。
ゆう達を侮辱するなんて絶対許さない。
ふらつく体を何とか気合いで支え、包丁を構えようとした時、突然大声で呼ばれ手首を掴まれた。
驚いて振り向くと、苦しそうだけどどこか心配した表情のゆうだった。
私は慌てて、ゆうの前にしゃがみこんだ。
『!!ッ。ゆう!!ごめん!いつの間にか結界を解いちゃったみたい。大丈夫?怪我してない?』
いつの間にかゆうを守っていた結界を解いちゃったみたいだ。
じゃなきゃゆうがここまで来れるはずがない。
慌ててゆうに新しい傷がついてないかどうか確認する。
でも、気を付けていたのにどうしてだろう。
すると、ゆうが突然片腕で抱き締め背中を擦ってくれた。
有「落ち着いて。絢蘭のお陰で大丈夫だよ。だから落ち着いてゆっくり呼吸して?』
どうやら何かに焦っていたのか、私の鼓動と脈が尋常に無く速くなっていた。
ゆうに優しく擦って貰いながらゆっくり呼吸を整える。
『ふうー。ありがとうゆう。』
あんな異常を私自身が気づいていないことに驚いた。
普通だったら死んでいてもおかしくない。
気づいてくれたゆうに感謝しないと。
有「もう大丈夫だな?良かった。」
ゆうの顔を見て安心したと思ったら、抱き締めれていた体を少し離さされ、真剣な表情をするゆう。
何となく怒ってるような…。
有「絢蘭、俺達のために本気で怒ってくれて、本気で鬼と戦って守ってくれありがとう…。でもな?お前の怒りで溢れた戦い方を見て、俺は恐かった。絢蘭が恐いと意味じゃない。お前が俺が知らない絢蘭になっていくようで…。何回かお前を呼んでも聞こえてなかった…。このままだと俺のせいで心が壊れちまうって焦った。」
『ゆう達に対して、酷い事を言われて怒ったのまでは覚えているんだけど…。鬼と私が戦った?ッあれ鬼だよね?私があんなッう゛ぅ…状態にやったの?』
最初ゆうが言ってる意味が分からなかった。
私が私ではなくなる?
心が壊れる?
そんな記憶はないが、鬼に方に視線を向けた。
そこには原型が分からない程、バラバラになった鬼がいた。
見た瞬間酷い震えと吐き気が襲う。
鬼をあんな状態にしたのが私?
信じられない。
私があんな酷い戦いをした事を。