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【NARUTO】月影の恋人(R18)

第3章 奇跡の夜、口付けの朝



 目を開くと、となりにはまだ静かな寝息を立てて眠るカカシがいた。
昨日は先に眠ってしまったカカシの横顔を見ながら、わたしも穏やかな気持ちで眠りについた。
 カカシは私のこの傷を見ても引いたりしなかった。
ただ、私と今ここで一緒にお酒を飲めることが奇跡で、嬉しいと言ってくれた。

嬉しかったな……

昨日のことが、カカシの抱きしめてくれた温もりごと蘇る。
思ったよりもがっしりした身体。
しなやかで細身に見えるカカシだが、やっぱりずっと忍として戦って来た人だからか、抱きしめた体はすごく逞しかった。
またあの安心する腕の中に抱きしめてほしい。

……って、何考えてんだろ!!
ダメだダメだ!!

カカシは寝るためにここに来てるだけなんだから!
優しくされたからって期待なんてしちゃダメだ。
カカシは里の長で、優しいし、きっとすごくモテるだろう。
遊女の私なんか好きになる訳が無い。

「なに百面相してんの?」

完全に自分の世界に行っていたわたしは、カカシの声に一気に引き戻される。

「っわ!いつから起きてたん!?」

「んー、ちょっと前?」

「起きたんやったら声かけてや」

「や、なんか夕月が面白かったから」

片手で頭を支えながら、カカシが面白そうにこちらを見ている。
抱きしめられたときのことを思い出していたなんて、恥ずかしすぎて口が裂けても言えない。

「面白がらんといて!!」

自分の枕をカカシ目がけて投げるが、そこはさすが忍。
やすやすと枕を投げ返されてしまい、枕は私の顔に命中する。

「む!!」

負けじと枕をもう一度投げ返す。
今度はカカシの分も取って2個投げる。

「ちょっと!
やめなさいって」

静止しながらも、カカシも笑いながらやり返してくる。

「カカシもやってるやろ!?」

だんだん本気になって、起き上がったわたしはポイポイと枕をなげる。
だんだん息があがってきたわたしに対して、カカシはまだまだ余裕だ。
それが悔しくて、さっきよりも思いっきり枕を投げる。
カカシはその枕をすいっと避けると、グイッと近づいてきて、わたしの両手首を簡単に捕まえてしまった。

「はい。オレの勝ち」

わっ!近い!!

私の膝をまたぐような体制になったカカシの顔は、わたしの顔と10センチくらいしか離れていない。



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