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【ヒロアカ】マイスーパーヒーロー

第4章 遭遇


「それを言うなら隣のは勝己くんそっくりだし…」

「は?」


言われてそちらに目をやると、そこには極悪そうな顔で笑う悪魔のような格好をしたマスコット。


「…どういう意味だ、コラ」

「わ!やめてくだはい」

さくらを睨みつけてその頬をむにゅと両手で挟んだ。


「ハッ!」


「もうっ!」と言ってプリプリと怒るさくらの後ろから手を伸ばして、その人形をヒョイと取る。


「え…?」


驚いたようにさくらが口を開ける。
そんな顔が本当にそっくりだ。


「買ってやるよ。テメェみたいだと思うと欲しくなってきた」

「え!じゃ、じゃあこっちは私が!」


さくらが手に取ったのは悪魔の方。


「は?そんなもん要らねぇだろ」

「私が欲しいから買うんです」

「…ったく仕方ねぇなぁ」


パッと半ば強引にさくらの手からその可愛くないマスコットを取り上げる。
近くで見てみてもやはり可愛くない。


…っつかむしろムカツク顔してやがる。


「こんなのが欲しいなんて趣味悪いやつ」

「あ、あのっ」


取り返そうと焦るさくらの額を人差し指で抑える。


「あっぷ…」

「ハッ!買ってくるから外で待ってろよ」


つんのめるさくらを鼻で笑って背中越しに手を振った。


こっちを睨んでくる顔まで可愛いとか、詐欺だろ。


いつもはイライラして大嫌いなレジ待ち時間でさえも、なぜか心が躍る。
ふと、レジ横のコーナーがそんな爆豪の目に止まった。



「あれは…」
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