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【ヒロアカ】マイスーパーヒーロー

第4章 遭遇


「ふぅーっ」

爆豪がドサっとさくらの荷物を置く。
リカバリーガールから許可が出て、自室に戻ってきたのだ。


「ありがとう。勝己くん」

「これくらいで礼なんか言うんじゃねーよ。こんなん当たり前だ」


ニヤリと笑ったかと思うと、頭を撫でられて、頬にキスが降ってくる。
幸せを感じると同時に、実感する。


私達!なんか付き合ってるかも!!


途端に緊張するさくら。


な、なんかここで2人になるとすごく久しぶりな気がするっ、、、何を話せばっ!
っていうか前はどんな風に話してたっけ!?


「あ、そだ。夜ご飯、何が食べたいですか?好きなもの言ってもらえれば私何でも、、、ッ!!」


少しでも緊張を解そうと腕まくりをして気合を見せたところを、前から抱き締められる。


「あ、あの、、、」

「俺の好きなものだったら何でもいいのか?」


キラリと妖しく光るピアスから目が離せない。


「えっ、えっと、一応、、、その、、、私にできるものなら」

「へェ、、、」


意地悪な視線に間近で見つめられて赤くなる。
言葉がうまく出ない。


「例えば、、、」


爆豪の唇が耳元で動く。
その大きな手がさくらの鎖骨を撫でて胸もとに近づいていく。


「た、例えば、、、っ?」


耐えられなくて目をギュッと閉じる。


「、、、?」


突然パッと爆豪の体が離れた。
見上げると、クシャッと笑う顔が見えた。


「ハッ、昨日の今日でそんな無理させねぇよ」


軽いキスを落として頬を撫でられる。


優しい。
すごく優しくて、大事にしてくれてる。
それを言葉の端々、瞳、手つき、全部から感じる。
それなのに。



「そうだ、晩飯はカレーがいいな。辛いヤツ頼むわ」

「は、はいっ!カレー!!わかりました!私も辛いの大好きっ」


ソファに腰掛けてそう言う彼に笑顔で応えたが、胸には違和感が残った。


私、今、、、期待してた、、、?



無理させてくれてたって良かったのに。
勝己くんが喜んでくれるなら、何だっていいのに。




「無理、したかったな、、、」


冷蔵庫に向かって呟いた声は、きっと彼には届いていない。




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