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生理系男子の憂鬱。

第1章 き、きちゃった?!


「しばらく経てば慣れると思うよ」

そう呟いてずっと紅茶をすすった玲人に、俺は複雑な感情を抱きつつもう一度紅茶を口に含む。

俺が好きな甘さに仕上がっているそれは下腹部の痛みを和らげてくれるように感じる。

「…玲人…」

「何?」

両手で紅茶が入ったマグカップを包んだまま、隣に座っている玲人に声をかけた。

玲人は紅茶を受け皿に置いてから俺の顔を覗き込む。

その瞳にうっ、と詰まりながらも俺はゆっくり口を開いた。

「……ありがと」

早口で、しかも小さな声でそう言うと、一瞬面喰らった玲人がすぐに嬉しそうな笑みを浮かべた。


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