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【BLEACH】闇夜に咲く花

第14章 また寝てねぇだろ。


京楽さんと話していたらすっかり時間が遅くなってしまった。
伝令神機に届いていた地図をもとに阿近の部屋へと向かう。



「遅かったな」
「ごめんなさい」
「別に怒ってねぇよ、すぐ謝んのやめろ」



戸を叩くとすぐに阿近が中に迎え入れてくれた。
私と同じく物が少ない部屋。
帰って来る頻度が高くないのか、あまり生活感はない。
それでも部屋いっぱいに広がる阿近の匂いに鼓動が早くなるのを感じる。



「千早、来い」



広げてくれた腕の中にすっぽりと収まり、背中に手を伸ばす。
深く息を吸い込めば阿近の匂いで満たされる。
どうしよう、凄く幸せだ。



「はぁ……阿近だ。ん……」
「随分積極的だな、悪くねぇ」



キスをしたくて顔を上に向けると、察した阿近が腰を屈めてくれる。
縮まった距離に唇を重ね、ペロペロと唇を舌先でなぞる。
擽ってぇ、と少し空いた隙間に舌を入れると中にあった阿近の舌と絡めた。
クチュクチュと小さな水音が舌を動かす度に鳴る。
そんな恥ずかしい音も今は興奮材料にしかならなくて、ドクドクとまた鼓動が早くなる。



「阿近……したい」
「好きにしろって言ったよな?千早にされて嫌なことなんてねぇんだから」



阿近は小さく鼻で笑うと私の髪を撫でた。
その手つきは優しくて蕩けてしまいそうだ。
阿近の帯紐に手を掛け、ゆっくりとはだけさせていく。
日に当たっていない白い肌が少しずつ見えて来て、中央で小さく主張したピンク色の突起に口付けた。



「っ……」
「男の人もここ感じるの?」
「そりゃ、多少はな」
「そっか。良いこと聞いちゃった」



舌を尖らせ、ペロペロと突起をなぞっていく。
小さな吐息の漏れる阿近に気を良くして、ゆっくり歯を立てた。



「っ、噛むな」
「ご、ごめんなさ」
「噛むならこっち。皮膚が薄いとこは痛ぇんだよ」



ここなら噛んでも良いぞと首筋に私の顔を持っていった。
白いけれども程良い太さのある阿近の首筋。
何度か歯を立ててしまったことはあるけど、自分の意思で噛むのは初めてだ。
阿近の顔色を伺いながらガジガジとゆっくり歯を立てた。
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