第1章 媚薬ー煉獄 杏寿郎
その日の夜ー
日輪刀を手入れしていると玄関を叩く音が聞こえた
「どなたかしら?」
玄関を開けると息を切らしたあと人がいた
煉「こんな時間にすまない…」
「炎柱さん?!どうなさったんですか?」
煉「気付いたら君の元へ走っていた…」
「そうですか…とりあえず上がりますか?」
煉「すまない…失礼する」
煉獄は再びの屋敷へと足を踏み入れた
「お茶出しますね」
はそう言うと煉獄を座らせた
煉(こんな時間だと言うのに優しいな…)
しばらくして煉獄にお茶を差し出した
煉「すまないな…」
「いいえ…どうなさったんですか?」
煉「ただー君に会いたかっただけなんだ」
「え、えぇ」
は少し困ったように返事をした
煉「一方的にすまない…な」
「いいえ、そんなに謝らないでくださいよ」
煉獄は深刻そうな顔をしている
煉「君は大人だな…」
「何を仰ってるんですか、炎柱さんも大人ですよ」
は微笑みながら言った
煉「昼間の事…改めてすまなかった」
煉獄は土下座をした
「や、やめてください炎柱さん!顔を上げてください」
は煉獄の顔を上げる
「炎柱さん…その事これ以上言うと怒りますよっ」
「だから謝らないでください」
煉「分かった…」
煉獄は元の体勢に戻った
煉「夜遅くにすまなかったな、これで失礼する」
「い、いえ…お気おつけて」
は煉獄を玄関まで送り手を振った