• テキストサイズ

Stay Gold〜翔と智のラブラブ新婚日記

第9章 ハッピーウエディング、の巻






「…あ、そうだ、そう言えばソロソロみえる筈なんだけど…」



翔くんと抱き合って、胸を暖かく包むえもいわれぬ幸せを感じていたら

僕を腕に抱いたままで翔くんが顔をあげて言った



「え?…式に呼んだ人は全員来たでしょ?」



元々式を挙げるだけだったから、ニノ達と翔くんの家族しか呼んでなかった

だから、来客は揃っている筈なんだけど…


—コンコン

「あ、いらっしゃったかな?…はい、どうぞ」



ドアをノックする音に翔くんが答えた

聞き覚えのある「失礼します」の声と共にドアが開かれて、僕は思わず眼を疑った



「え?…………教授?」

「智くん、おめでとう。とても綺麗ですね、素敵ですよ」

「あ、どうぞ取り敢えずお入り下さい…教授のタキシードは僕の控室に用意してあるので、後ほど」

「お邪魔します」

「え?えぇ??…タキシードって???」



眼をパチクリさせて驚く僕に、翔くんがニッコリ笑って言った



「智くん黙っててごめんね?実は、新婦の父親役を教授にお願いしたんだ」

「父親役?」

「バージンロードを、智くんと一緒に歩いて欲しいと言われた時は、正直驚きましたがね」



教授が何時もと同じ様に柔らかく笑った



「すいません、紛らわしくて(汗)」

「…でも、どうして…」

「だってさ、智くん一人で歩かせる訳には行かないじゃん?」

「……」



ちょっと混乱してる僕に教授が優しく言う



「わたしにとっても、君は生涯変わらず、大切な人ですからね。

バージンロードを、ご一緒できるなんて、光栄ですよ」

「……教授」



/ 1714ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp