第10章 ふたりの朝日※《宇髄天元》

宇髄は真っ赤になってる波奈の頬に手をつき、そっと口付けする。波奈の小さな唇を舌でおしやり、口内に舌を侵入さすと、波奈はビクンと揺れた。

「波奈も舌」

と、宇髄が舌をんっと出して言えば、波奈はおずおずと舌を出した。
今まで何回も口付けをした。
口付けをするたびに、宇髄は波奈に舌を絡めるよう何度も教えてきた。
波奈は最初こそ恥ずかしがってはいたが、今では自ら舌を絡めていく。
宇髄は波奈の求めるような口付けに、どんどん欲情が上昇していくのだった。

「…っは、…っふうっ…っっ」

口を解放してやると、酸素を求めて波奈がはふはふと口を震わした。波奈の顔はもう真っ赤で、涙がぽろっと落っこちそうだ。

「いつまで経っても慣れねーな…」

宇髄はふーふーと息継ぎする波奈を愛おしそうに見つめた。
それから波奈をひょいっと横抱きにして、とすんと敷布団に波奈を寝かした。

ブアっと耳まで赤くした波奈の鼓動がうるさいほど聞こえる。