第3章 漸く*ジョルノ
「あぁ〜〜〜〜つーーーかーーーれーーーたーーー」
「ずっと講義中寝てたじゃない。あと1限頑張ろう、」
「はぁ…〜」
今私は何をしているか、4限の前の昼休み中…。
大学の中庭のベンチにて休憩中。
そして私実は絶賛大学生をしています。
21歳ともなれば卒業間近でクソほど忙しいんです。
そしてこの友人はミラ。
ザ・イタリア人って感じの顔立ちで、なかなかの美人かつ成績優秀者…
「またあんたに来てるよ、ってあいつ校内でも有名なロレンツォじゃない?」
「痛っ!ロレンツォ〜?誰だそれ」
バシバシと強めな力で肩を叩かれ、指さす方向には長身、栗色の癖っ毛、少し垂れ目の青い目、薄い唇…というような甘いマスクの男子がニコッと笑いこちらに手をひらひらと振っている。
なるほど。あれが殺人スマイルというわけか。
「かっこいいけど……昨日飲みすぎて眠いから3限の前に起こして…」
「また飲んでたの?!ほんといい加減控えたら…って」
「chao、ミラ、。」
ドスンと私の隣に座ってきたのは紛れもなくロレンツォだった。
周りの女子達がヒソヒソと話している声が聞こえる。
このロレンツォという男かなりのイケメンらしく、学内では知らない人はいないそうな。
しかしなぜ私が知らないか、というと私自身イベントには消極的、友達と遊ぶのもミラだけ、という風にかなり排他的なのだ。
だから私はロレンツォを知らない。
「あー、えっと、急で申し訳ないんだけどさ、今度僕と一緒にディナーでもどう?」
彼は私の背もたれに腕を回し、顔を近づけてくる。