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取り敢えずケーキが食べたいです【東卍夢(梵天)】

第3章 ぎゅーって抱きしめて?♡


「三途、今日帰れないから蘭ちゃんが遊びに来てやったぞ~♡」
「あっ蘭さん、こんばんは」
「はい、お土産。女の子って何食うか知らねぇけど…六本木の有名なケーキ屋で適当に見繕って来たから後で食べな?」
「わぁ!嬉しい!ーー…でもどうしよう、私こんなには食べれそうにないかも…?」

うーん…流石に10個は多いと思うな。勿論気遣いなのだから嬉しいけど…ケーキバイキングに行って最高でも3~4個くらいしか食べられた事ないし、でも有名なケーキ屋の為捨てるなんていう真似はしたくない。なので今日はもう夕飯をケーキにして、残りを朝に回しケーキを食べれば…何とかなる、かな?

「これでも店員に量を減らして貰ったんだけど…最初端から端まで頼もうかと思ったら店員に止められてなぁ…ただ女の子ってデザートは別腹とか言わねぇ?」
「確かに言うかも知れないけど…ここまでは流石に食べないかも?」
「ふ~ん、そんなもんかぁ♡まぁ確かに栞はちいせぇもんなぁ…ちゃんと飯食ってる?」
「いや、食べてますよ?」
「それにしては細くね?」

……至って私は平均身長と体重だ、ただ蘭さんの言いたい事は分かる気がする。私がこの世界に来て思ったのは、1割しかいない世の女性ってどんな人なんだろう?という素朴な疑問から始まった。そして春ちゃんから貰った携帯で検索する…出るわ出るわと女の子の写真。SNSって凄い。いや…しかしだ。そこで別の問題が発生した。

「……いや、これはもう太り過ぎじゃない?」

ぽっちゃりならセーフだとは思う、正直驚いたのが海外とかの番組でご飯を食べ過ぎてベッドから起き上がる事すら出来ないくらいに肥ってしまったというバライティー番組とかで放送するタイプの女の子が沢山の男を侍らせて?介護させて?いる写真が出て来たのである、私の顔は虚無になった。やはり一日中家にいて食っちゃ寝食っちゃ寝していたらこうなるわなと白目を向いてしまいそうになる。そりゃあ春ちゃん始め、蘭さんや竜胆さんが私を可愛い可愛いとベタ揉めして来たのも分かった。
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