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【HP】怪鳥の子

第6章 魔法の授業



「ハーマイオニーがわかっていると思いますから、彼女に聞いてみたらどうでしょう?」

 ハリーがそう言うと、何人かの生徒が笑い声を上げた。

「そうですよ、先生。それかあなたの優秀な寮生に聞けばいいじゃないですか」

 と、ミラは笑いを抑えたながら言った。ハリーの隣に座っていたロンがブフッと耐えきれずに吹いた。スネイプ先生は不快そうな顔でハリーとミラを見た。

 スネイプ先生はまるで何もなかったかのように振る舞い、ハリーに質問した問題の答えを言った。一斉に皆んなが羽ペンと羊皮紙を取り出す中、「ポッター、そしてミス・グローヴァー、君たちの無礼な態度でグリフィンドールは二点減点」と、スネイプ先生は言った。


・・・・・


 その後も魔法薬学の授業が良くなることはなかった。おできを治す簡単な薬を調合させるのに、二人ずつの組みにならなければならなかった。

「ハリーとロンは一緒に組めばいい」
「君は誰と組むんだい?」
「誰でもいいけど…」

 ミラは教室を見回した。最初にネビルに目が止まると、目が合う前にミラはサッと違うところを見た。ハーマイオニーもまだ誰とも組んでいなかったが、この間の変身術の授業を思い出すと嫌な気持ちになり、また違うところを見た。
 また目立つプラチナブロンドの髪が目に入り、ミラはいいことを思いついたとばかりに荷物をまとめてハリーたちの元から離れた。
 ハリーとロンはミラが誰と組むのだろうと見守っていると、なんとミラはあのドラコ・マルフォイに話しかけていた。

「なんであいつなんかと!狂ってるよ!」

 ロンは憤慨していた。

「君の幼馴染は何を考えてるんだ?」
「それが僕にもさっぱりさ。でも考えなしじゃないのは確かだよ」
「あいつと仲良くしてなんの徳があるんだ?」

 ハリーは心配そうにミラを見たが、涼しい顔でドラコに話しているミラの顔からは緊張している様子もなかった。もう5年以上一緒にいると言うのに、時々彼女のことが分からなくなるのだった。
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