第16章 怒ると怖い ~黒子~
「テツって絶対怒ると怖いよなー」
「は?」
練習が終わって
何時ものように自主練に付き合ってもらっていた青峰くんが
突然意味の分からない事を言い出した
「怒ったことがないのでわかりません」
「普段怒らねぇ奴が怒ると怖いって言うじゃねぇか」
「僕は青峰くんが、その言葉を知っていた事に驚いてます」
「んな‼︎テツてめぇ」
明らかに拗ねた青峰くんに
「すいません」と笑いながらいって
練習にもどる
怒ると怖いか、
実際本当に分からない
怒った事がないし、怒る理由も無かったから
でも今の僕なら....
今なら大切な人がいるから
怒る事だってあるかもしれない
「テツくん‼︎大ちゃん‼︎」
なんて考えていたら
出口の方からの大好きな人の声がした