第14章 嫉妬 ~緑間~
「し、真ちゃん」
扉のところに真ちゃんが立って
わたしを見てた
すごい怖い顔で
「、」
「真ちゃん怖い....」
黒いオーラがだだ漏れだよ真ちゃん
「昼休み高尾と何を話していたのだよ」
昼休み?
確かに高尾くんと話してたけど、
あれはもうすぐ真ちゃんの誕生日だから
プレゼントの相談してただけで
ていうか、
真ちゃんもしかして
「嫉妬してたの?」
「してない」
「したでしょ?」
「してない」
嘘。
だって俯いてるけど
耳まで真っ赤なのがわかる
かわいい
「真ちゃん好き、大好き♡」
「なっ、知っているのだよ」
また赤くなった
ほんとに真ちゃんかわいい
「真ちゃんは?」
「好きだ」
「高尾くんに嫉妬するくらい?」
「………あぁ」
やっと言ってくれた
真ちゃんが可愛くて抱きついてしまう
「昼休み高尾くんと話してたのは、真ちゃんの事だよ?」
「そうだったのか」
真ちゃんの声が
安心したものに変わる
心配だったのかな?
真ちゃんが私を抱きしめ返してくる
「あまり心配させるんじゃないのだよ」
真ちゃんの
抱きしめる腕の力が強くなる
普段はあんまり
嫉妬とかしない真ちゃんだから
たまに嫉妬してくれると
すごく嬉しい
愛されてるんだなって思う
「」
真ちゃんの顔が近づいてきたから
自然と目を閉じる
唇が触れるちょっと前
「愛してるのだよ」
真ちゃんの呟きに
私はまた幸せになった
いつまでも
この幸せが続きますように
触れ合った唇で
真ちゃんを感じながら
私はそう思った