第11章 俺のオアシス ~黄瀬~
黄瀬side
今日は珍しく1日オフ
この素敵な休日を、
大好きな恋人の家で過ごそうと思ったのに.....
「ねーねー、っちー」
「なに?」
「まだレポート終わんないんスかー?」
っちは俺の恋人
それは俺と正反対の真面目な学級委員長
今日も彼氏の俺がいるのに
提出前のレポートがあるからってかまってくれない
「まだ」
つ、つめたいっス.....
たまにっちがホントに俺の事好きか
不安になる
ため息をついて
っちが持ってきてくれたコーヒーを一口飲んだ
あ、俺が好きな甘さ.....
覚えててくれたんスね
彼女の何気ない優しさがうれしい
俺が物静かで性格も正反対な
っちと付き合ってる理由
っちが美人っていうのもあるけど
っちは他の女子と違って俺に媚を売らない
いつも自然体で話してくれる
でも1番はギャップ
いつもポーカーフェイスなっちが
俺だけに見せる笑顔
そんなっちの笑顔に
俺はコロッと恋におちた
「黄瀬くん、気持ち悪い」
っちの笑顔を思い出してニヤニヤしてると
本人からド直球の罵声
うう、俺の精神はこうやって
鍛われていくんスね(泣)