第73章 ジャコラ再来
ジャコラがどしんと船に体当たりをすると船はぐらりと大きく揺れる。
揺れた衝撃でブレインとシルビアが尻もちをついた。
「アイタタ…」
「シルビアさん!ブレインさん!?」
「アタシは大丈夫よ!」
腰を抜かしつつもシルビアはサランにニコリと笑った。
2人を心配そうにサランは見つめた。
「あ、あの!オレ戦います!
自分だけ見てるなんて…」
カミュが叫んだがマルティナが拒否をした。
「今は動かないで、彼らに任せましょう?
大丈夫、あの人たちは強いから!」
「……」
カミュは不安そうな顔を浮かべた。
ブレインは覇王剣をジャコラに叩きつける。
「うぅ…クリムゾンミスト!」
ジャコラに着いている赤いオーブがキラリと光った。
船の周りが赤い霧に包まれる。
「なんだこれは?」
グレイグがキョロキョロ周りを見回す。
すると、ジャコラの手がグレイグの体に叩きつけられた。
「がは…!?」
バタリとグレイグが倒れる。
「グレイグ!?」
シルビアがグレイグに駆け寄ろうとする。
「大丈夫だ。気をつけろ、霧のせいなのか
ダメージ量が…」
サランが1歩前に出て息を吸う。
歌を歌いだすとその場にいる全員の傷が回復した。