第50章 さらなる先へ
そしてすぐに不安に顔が曇る。
「どうかなさいました?」
セーニャがサランの顔を覗き込む。
「いえ…なんでもないです。」
その様子をシルビアは静かに見守っていた。
「ひとまず、シケスビア草原の近くのキャンプ場まで向かってそこで一休みしましょう。」
マルティナの提案に一同は納得する。
早速ブレインがルーラを唱えるとみんなはキャンプ場へと飛んだ。
ふわりと体が浮かんだことが初めてだったのかユキは驚きカタカタと体を震わせた。それを見たサランはその可愛さに笑みがこぼれる。優しく抱きしめ大丈夫だよと頭から背中へと手を滑らせると、しばらくしてからユキは落ち着きを取り戻した。
「うふふ、すっかり懐いてるわね。」
隣にシルビアが座ってきた。
「そうですね。正直ここまで懐かれるとは思ってなかったので、少し恥ずかしいような照れくさいような感じがします。」
シルビアも優しくユキの頭を撫でる。