第57章 【第五十六訓】漫画キャラにとって読者は神様です
「○○殿が心配で駆けつけたが……」
桂は○○の全身を嘗め回すように見つめる。
「どういうことだ? なぜ順位がない?」
やがて腑に落ちた表情を見せ、首肯する。
「ああ、そうか。○○殿は殿堂入りしているのだな」
「ちげーよ。銀さん、これからどうしよう」
○○は銀時に問いかける。
またいつ襲われるかわからない状況下で、こんなバカを相手にしている暇はない。
街は敵で溢れている。
「万事屋には帰れないよ」
1位の棲家――
市井の人々にとって、これ以上の狙い処はない。
「仕方ねェ。身を隠す場所を探すか」
銀時は考えるが、差し当たって思いつく場所はないようだ。
○○も考える。
「そうだ。真選組の屯所は?」
あの場所ならば、定春が入っても窮屈ではあるまい。
だが、銀時は否定した。
「アイツ等の頼りになんかなるかよ」
「旦那、こんな時くらい助け合いましょうや」
ほぼ同時に聞こえた声。
角の向こうから声が聞こえたが、姿は見えない。
見えたのは『2位→』という符号だけ。
「助け合うつもりはねーが、このままってわけにはいかねーな」
姿を現した『3位』は桂に手錠を嵌めた。