• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る *イベントストーリー

第3章 *アリアーブ・ナーリヤ*





グリム『よし、丸ごと食べてやるんだゾ!』


『あ、そのままは..』


果肉を食べられると分かった瞬間、グリムは大きく口を開けてココナッツにそのまま齧りついた


その瞬間、ガリッと嫌な音がしてグリムの歯に痛みが走った


グリム『かっ、硬すぎる..歯が折れそうなんだゾ!』


ジャミル『そのまま齧るやつがあるか!ナイフで割って、中の果肉を取り出すんだ。ココナッツの身はとても硬いんだ。道具を使わなければとても割ることなんて出来ない』


トレイ『それならお店でナイフを貸してもらうか』


マレウス『..僕に渡してみろ、クローバー』


突然引き留めてきたマレウスに首を傾げつつも、言われた通りココナッツを渡す


トレイ『ん?ああ、かまわないが..』


マレウス『要はこれを割ればいいのだろう?』


バカアッ!!と凄まじい音を立てて、ココナッツはマレウスの手によっていとも簡単に割られた


マレウス『ほら』


トレイ『..あ、ありがとう』


ケイト『ココナッツの実を、卵みたいに真っ二つに割るなんて..』


トレイ『これがココナッツの果肉か。ヨーグルトを固くしたような独特の食感だ。加工されたものをお菓子作りに使ったことはあったけど、生は初めて食べるよ』


ナジュマ『すごーい!私のも割ってください!』


ジャミル『こ、こら、ナジュマ!マレウス先輩を何だと思ってるんだ!』


マレウス『僕は構わないが..』


グリム『マレウス!オレ様のも割ってくれ!ユウもも頼んだ方がいいんだゾ!』


ユウ『じゃあ、お願いねツノ太郎』


『お願い...』


ケイト『じゃあ、オレのも~♪』


次々と割ってもらおうと集まるユウたちに、トレイは苦笑いしながら、ジャミルは頭を抱えながらその光景を見ていた






マレウス『ほら..』


『ありがと』


ユウ『ありがとうツノ太郎』


『あむ...ん..これも美味しい』


ユウ『うん、美味しい。ジュースも良いけど、果肉もいけるね』


マレウス『そう頬張っていると、兎というよりリスのようだな』


頬いっぱいにココナッツを溜め込むの頬を、マレウスは愛おしそうにつついた


『む"ぅっ...』


ユウ『あはは、嫌がってる嫌がってる』


マレウス『ふ..面白いな』



/ 195ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp