第2章 *ゴーストマリッジ*
リドル『ハートの女王の法律、第703条。"クロッケー大会で2位だった者は、その翌日女王に紅茶を淹れなくてはならない"』
エース『それがどうし..はっ!そ、そういえば!』
リドル『そう。昨日のクロッケー大会で2位だったのは..ケイトだ!明日になる前に、2位のケイトは寮に戻り、女王..すなわち寮長である僕に紅茶を淹れなければならない!!』
ユウ『うわ、そんな法律まであるんだ』
『んむぅ..紅、茶ぁ..?』
ユウ『明日になる前に、ケイト先輩がリドル先輩に紅茶を淹れないといけないんだって』
『そっか..ふあ..』
リドル『もそろそろ限界のようだね。僕も早くケイトを連れ戻さなくてはいけない。次にゴーストに求婚するのは僕と、ルーク先輩、エペル..
そしてエースの4人というわけだね』
エース『..ってオレぇ!?何でオレもなんすか!?』
ユウ『エース、骨だけは拾ってあげるよ』
エース『ふざけんなユウ!』
リドル『おや、君は来ないつもりかい。良いだろう、なら君は1人寮に帰ってハリネズミの世話でもしてるといい。僕にはエペルがいてくれれば充分だ』
エペル『えっ、ぼ、僕!?』
リドル『そうだよ、エペル。君はエースと違って勇気があるね』
エース『..は?』
ユウ『あ~あ、僕知~らない(どうせ先輩の挑発に乗って行くとか言うんでしょ)』
『ユウ』
ユウ『ん?どうしたの?』
『リドルさんたちも行っちゃうの、かな?』
ユウ『うん、行く気満々だよ。やっぱりご不満?』
『ん..』
ユウ『大丈夫、みんな本気じゃないから。まぁ、違う意味で本気ではあるけど。きっと先輩たちが何とかしてくれるよ。そうしたら、捕まった他の先輩たちともすぐ会えるし、いっぱい抱き締めてくれるはず』
『..ん。分かった..じゃあ、みんなにいっぱいギュッてしてもらうために、頑張って起きてる』
ユウ『えらいえらい』
などと言っている間に、エースはまんまとリドルの挑発に乗せられ、結局4人での乗り込みとなった