第2章 お見合い
チュンチュン…
ジリリリリリッ
カチッ
『ん、?』
目を覚ますと自分の部屋にいた
『……夢?』
どうやって帰ったかだけが
思い出せない
『…綺麗な人だったなぁ』
(そういえば今日お見合いの日だった
準備しなきゃ)
重い身体を起こして
用意された服に着替えた
「こんなに綺麗な女性は
初めて見ました!」
『そ、そうですか』
(お世辞にも程がある…)
乾いた笑いしか出てこず
ちゃんと笑えてるかさえ不安だ
「そうだ少し歩きませんか?
鎌倉の景色綺麗ですし、
あっもちろんさん
には敵いませんが」
『ソーデスカ』
(やばい鳥肌がっ
凪咲…やっぱり来て欲しかった
この男に1発くれてやって!!)