第17章 次の騎乗位は彼を縛って？*

体を捻った体勢で彼の胸を押すと膝の裏を支えられて片脚だけを、高く持ち上げた。
広げられた私のアソコが丸見えで。


「ん！！」



彼から見ると後ろ向きとはいえ、これはまたかなり恥ずかしい格好だと思う。


「ふ…やらぁ…っ」

「また『恥ずかしい』？ 真弥ってずっと恥ずかしがりだね」


塗り広げた愛液でびちゃびちゃにしてから私のそこを撫でる。
敏感なそこの色んな所がこすられて、指先から手のひらの凸凹に引っ張られたり押されたりされるから、バラバラの快感に戸惑う。

目線を下に向けると私の割れた唇の間に滑る濡れて光る指。
それがもう一本誘われる様に増えて、焦らすように表面をつつ、と移動する。


「でも、恥ずかしいはイコールいやじゃないんでしょ。 おれに隠しても無駄だよ……ねえ？ こうやって訊いてる時もどんどん真弥の匂いが甘くなるのはなんで？ 欲しいの？」


揃えられた二本の指先が僅かに口を開けている私の中へつぷりと消えていく。
それらが舌で届かなかったすぼまりを割ってきた時に腰が震えた。


「イきたい？ 入れて欲しいの？」


とうとう根元まで入り込み、とん、とん、と指の腹が濡れた内側を軽く叩く。

こみ上がる甘美な快感が、吐息や上気して熱くなる頬だけじゃ足りなくて、涙腺をもじわりと刺激する。


「琥牙っは…？」

「両方。 おれは真弥に関しては贅沢だよ。 もっとしたいしずっとこの中にいたい。 あれ、溶けるみたいですごく好きだ」


角度を変えながら探ってくる。
関節を曲げて浅い所も、深い所も。


「……私、も。でも、私は、する前……からずっと溶けそ」


交互に指たちが遊ぶみたいに拡げてきて、絡み付いた愛液でそこからくちゅくちゅと音が鳴る。
ぽろっとこぼれてしまった涙の粒が私を弄ってる彼の手首にしずくを落とした。