第7章 悪魔の実の能力者
一軒の小屋の中で両腕を左右に広げるように空中で上げられて、あぐらをかいて座るゾロと
「……でって、何?」
見張るように離れた正面に座り込んでいるトペトピ
「"これ"はお前の能力か?」
"これ"という言葉にトペトピはぴくりっと眉を動かして反応した
「見えねぇ糸みたいので…、俺を拘束してんだろ? 体のいたる所に糸をくくりつけてよ?」
「…何ですか? 唇にもくくりつけられたいのですか?」
トペトピの癇に触ったのか、殺気が溢れ出す。 それをゾロは余裕そうに笑っていた
「こーらっ、喧嘩しないの」
小屋の入り口に寄りかかりながら、金髪の男が二人を止めた
「何トペトピをイジメてるんだい? ダメだろう?」
金髪の男はニコニコ笑いながら二人の間に立つ
「僕は別にイジメられてはいないよ」
「おや? そうだったのかい?」
「…いつまでこの男を拘束していればいいの?」
「んー。 麦わら海賊が来るまでか、明日の夜まで」
小屋の窓から空を見上げれば、星も月も見えない曇った空
「君の命は約二十四時間…。 仲間は来てくれるのかな?」
クスクスと笑いながらゾロを見る金髪の男
「…俺は来て欲しくねぇな」