第6章 海軍と人さらい
「…ルナは呪われし赤月の子とか言ったな…」
「言いましたね」
「百年に一度の呪い…、…海軍が動いてまで赤月の子を殺す理由はなんだ」
「…知りませんね」
がちゃっと拳銃の整備をしながら金髪の男は答えた
「…海軍も?」
「はい、赤月の子の呪いが起こったのは随分と昔です。 何万…何千年も前」
「…百年に一度起こるんじゃなかったのか」
「起こります。 しかし、海軍がそれを阻止する為に赤月の子を始末するのです」
「…どいつが赤月の子なのか分かるのかよ」
「…赤目。 赤月の闇の赤目を見たでしょう?」
金髪の男に言われてゾロは思い出す
「赤月の子は始めは黒い瞳をしていて、育つごとにある日赤い瞳に変わる…」
「…ある日…?」
「自分が赤月の子だと自覚した時ですよ」
[海軍と人さらい]