• テキストサイズ

星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第4章 夜想曲/ポアロの彼と名探偵と



コナンの推理によると、強盗犯の最後の一人は左利きの人物と言う
ニュースで犯行現場での出来事が報道されており、そこに映っていた犯人の行動から左利きを割り出したらしい

一軒目の人は食器やフライパンの向きから右利きの人
二軒目の人はドアの鍵を差す手が右手だったから右利き
三軒目の人はカップの取っ手が左を向いていたり、ペンが左側に置いてあったり、家具の位置から左利き

「だったら3人目の手川って人が…」
「うん!」

なるほど…コナンは三軒回ってそういうところをを見ていたのか…
しかも樫塚が強盗犯だと思った決めては大量の小銭とお札って言うもんだから、結構前の段階でおかしな点には気づいてたということか
三軒目の手川のゴミが牛丼ばかりだった理由も、記番号がわかっている一万円札を防犯カメラのない牛丼屋の券売機で崩してテイクアウトで店に留まらないようにすれば、映像としても残らず犯人特定もかなり難航する…

恐れ入ったよ江戸川コナンくん…

「でも君の推理…1つだけ間違ってたわよ?」
「「え?」」

芹奈さんの話によると、樫塚の部屋から持ってきた拳銃は2丁だけ
グローブボックスに入っている1丁は弾の入っていないモデルガンだと言う

「じゃあ本物のもう1丁は!?」

前の座席に身を乗り出してそう言った時、突然助手席側のドアが勢いよく開いた

「そこまで知られてたら黙って帰すわけにはいかないねぇ!!」

残りの本物の銃を芹奈さんに向けてコナンを抑え込みながら乗り込んできたのは、三軒目の、強盗犯の残りの一人、手川だった
オレの目の前に銃の手が伸びていたから弾き落そうとすればできたが、銃口が芹奈さんに向いていては下手に仕掛けることはできない
コナンも左手首をつかまれながら手川の大きな体で抑え込まれては動くこともできないだろう
とにかくこの状況を零に伝えないとと思い、ポケットの携帯に手を伸ばすが

「後ろのボウヤも大人しくしてるんだね!」

と銃を向けられ、座席に座るよう命令される
でもごめんな、ボタン一つ押せば零に繋がるようになってんのよオレの携帯♪
通話さえ繋いでおけば多少聞こえると思うし、異変に気付くはず…

「ホラ!ぐずぐずするんじゃないよ!!」

車を出すよう指示され、窓に向かって発砲される
手川の向かおうとしている誰もいない場所までに、何か策を考えないと…
/ 344ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp