• テキストサイズ

星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第4章 夜想曲/ポアロの彼と名探偵と



***

あれから2,3日が経って非番に当たった今日は、零の働くポアロをのぞきに行くことにした
毛利探偵事務所の下の階って言ってたから、もしかしたらコナンにも会えるかもしれない
あれから会えてないからどんな反応するか楽しみだな♪

それと、公安じゃない時の零は“安室透”って名前だから…透兄ちゃんって呼べばいいのかな
小さくなってからはあんまり外を出歩かなかったから、安室透との関係性を作ってなかった
零と話しておけばよかったんだけど…ま、困ったら零に話を合わせればいいや

「こんにちはー…」

カランとベルの音を鳴らしながらポアロに入ると、昼前だからか人はまばらだった
透兄ちゃんはどこに…

「いらっしゃいませ!あら?小さなお客様ね!」

透兄ちゃんこと零を探して店内をキョロキョロすると、可愛いお姉さんが声を掛けてくれた
零はこんな可愛い子と一緒にバイトしてるのか…

1人で来たの?とオレの目線にかがんでくれるお姉さんにドギマギしていると、カウンターの奥から探していた彼が料理を持って出てきた

「あ!透兄ちゃん!!」
「とぉっ…!?」
「え、安室さんの弟さんですか?」

あれ、透兄ちゃんって呼んじゃまずかったかな
本人もすごく驚いてる

「オーダー届けてくるのでちょっと待っててください」

お姉さんにカウンター席に案内をしてもらって、零が戻ってくるのを待った
女子高生だろうか、話をしていてなかなか戻って来なそうだ

「私、榎本梓よ!安室さんのバイトの先輩なの」
「リュウです、透兄ちゃんがお世話になってます」

目をキラキラさせながら色々聞きたそうな顔をしている梓さん
何をどう話していいかわからないから透兄ちゃん早く戻ってきてぇ…

「リュウくん何か飲む?」
「あ、えっと…」
「カフェオレをお願いします、お代は僕が」

予想より早く戻ってきた零がオーダーしてくれて、梓さんが作りに行ってくれた
オレの席の隣に座ってニコニコと見下ろす零

「僕のことなんて呼んだ?」
「え…"透兄ちゃん”…って」
「……悪くないな」

キュンって効果音が聞こえた気がしたけどなんだったんだろう
よくわからないけど、透兄ちゃんって呼んで良いってことだよね?

その後カフェオレを運んできてくれた梓さんには、透兄ちゃんが兄弟でないことを説明してくれた
/ 344ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp