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星降る音に祈りを【DC降谷/幼児化男主】

第7章 冷たい宅配便/小さな科学者と


「すみませーん!」

クラクションで振り向いた2人組に声が飛んで来る
この声は、零…!

「この路地狭いから譲ってもらえますか?傷付けたくないんで」

扉の間から車を降りる零の姿が見えた
あのレシート、ちゃんと届いたんだ…

「た、探偵の兄ちゃん!」
「助けて~!」

オレを押し退けて元太と歩美ちゃんが助けを求める

「あれ?君達何をやってるんだい?」
「ガキと知り合いか…見られちまったら仕方ねぇ…」

なんだ、零と張り合う気か?
やめといたほうがいいと思うけど…そんな気さらさらないだろうな…

「おじさん、早く譲った方が良いと思うよ?」
「あ"ぁ?」

荷台の入口にしゃがんで一応忠告しておいたけど聞く耳持たずって感じだな
零なんてニコニコしてるけど、あぁ見えて戦闘態勢に入ってるからね?

「ガキを殺されたくなかったらあんたも荷台の中…に!?」


ドスッ━━


「かはっ…!」

最後まで話すことなく零のパンチを鳩尾にくらった2人組の片方は、そのまま意識を失い倒れ込んだ

「言ったでしょ?傷つけたくないから譲ってくれと」
「ほぉら、早く譲った方が良いって言ったのに~」

あなたもやります?と笑顔でパンチを見せる零に、もう片方の人は両方の掌を前に出して首を横に振った
もう荷台から降りても大丈夫そうだ…

「透兄ちゃんっ!」
「おっと…」

荷台の上から零に向かって跳ぶと、しっかり両手でキャッチしてくれてギュッと抱き上げてくれる
あ…あったかい…

「すごく冷たいじゃないか…下も穿かずに…」
「色々あってさ~」

ハハハ~と誤魔化すが、きっと後で事情聴取が待ってることであろう…

「とりあえず、この2人は縛っておいた方がよさそうかな?」
「あ、うん、この人達成り行き殺人して死体を荷台に隠してるんだ。コナン、警察に通報して!」
「う、うん…」

振り向くと透兄ちゃんの強さに引いているのか若干苦笑いを見せているコナンに、その後ろで光彦から離れパーカーで顔を隠す哀ちゃんがいた
子ども達も1人ずつゆっくり荷台から降りている

そして警察が来る前に零は宅配車からガムテープを持ってきて、2人組の手首、上半身、膝をぐるぐる巻きにした
ここを巻いておけば絶対に動けないという部分をこれでもかと言うくらい何重にも巻いているけど…この後来る刑事さんは涙目だろうな…取り外し大変そう…

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