第23章 その後

「っな、何言ってんだ、急に」
「…なんか、言いたくなったから」

ぽりぽり、と指で頰を掻く。
ローの心臓がせわしなく動き始めた。

「…ッチ、くそっ」
「きゃあ⁉︎」

ローは真鈴に近づくと、彼女をそのまま押し倒した。

「な、何⁉︎」
「ヤらせろ」
「はぁぁ⁉︎」
「朝から盛るテメェが悪ィ」
「盛るって何をんんっ‼︎」

…扉の向こうでは。

「うっほ〜、朝からアツイなぁ‼︎」
「あ…ヤバい、気づかれたかも」

…船員(6)とシャチがこっそり覗き見をしていた。
ちなみに見始めたのは真鈴がローに気持ちを伝えているところからだ。
真鈴の裸体は見ていない。

「に、逃げ」

バン‼︎ と勢いよく扉が開き、中からものすごい形相のローが出てきた。

船員(6)「あ…船長、こんちは…」
シャチ「じゃあ俺達はここで…」

退散しようとする2人。
…が、それが叶うはずがない。

「逃げんな。“ROOM‼︎”」
『ぎゃああああああ!!!!!』

…2人がバラされている頃、真鈴は急いで服を着ていた。

「…ふぅ」

(ナイスだシャチ‼︎ …覗き見していたのは許さんが)

この後、シャチは真鈴にも制裁を受けるのであった。

「痛ェェェェェ!!!? 真鈴ちゃん意外と力強いじゃん⁉︎」
「うるさい‼︎ 変態逆叉野郎‼︎」
「いてて‼︎ “逆叉”って何⁉︎」
「和名で“シャチ”だよ‼︎ “シャチ”も和名だけど‼︎ (ちなみに“オルカ”も) シャチなら知っとけよ!!!」
「理不尽んん‼︎ いたたた‼︎」

…こうして、また海賊生活が始まるのであった。