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【グノーシア】【短編集】広き宇宙の色恋船旅

第2章 異変【ラキオ】【裏】


何故だろう。最近僕の身体が異常を起こしている。
ルゥアンのグノーシア騒動に巻き込まれてからしばらくジョナスの船、星間航行船D.Q.Oに乗り、グリーゼで降ろしてもらった。
だがグリーゼの政治体制に嫌気が差して、レムナンとを連れて革命を起こした。
レジスタンス軍からも犠牲は出てしまったが、革命は成功し、政治体制を大きく変えた。
レムナンは誰かから逃げているらしく、ここに身を隠している。
は特に行く宛もないらしく、グリーゼで暮らすことを決めたようだ。
だが、僕の身体的異常の原因はである。
が僕の近くへ来ると、無駄に彼女へ注目し、少しだけ体温が上がる。
今まではこンなことなかった。
だからを遠ざけた。それで解決したと思ったのに。
余計にを求めてしまう。
結局遠ざけるのをやめて、今までの身体の異常と闘っている。
何だ……?僕は一体どうなったと言うンだ……?
だが、思い当たるものが一つだけある。
僕が、忌み嫌っていたもの。船にいた万年発情期がよくその意味を含めた言葉を口にしていた。
性欲。
男と女に発生する、人間の三大欲求のうちの一つ。
生物の雄と雌が互いの身体を接続することで基本その欲を満たす。
僕は汎だ。そんなものは存在しない。
人間において最高傑作ともいえる汎の僕に、性的欲求がある……?
ありえない、そンなものは存在しない!
気分が悪い……脳を使いすぎた。
夜も遅い。今日は眠ることにする。
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