第6章 物語の終わりはハッピーエンドで
「だから、レナ。
君には撮影を続けてほしいんだ。
正式な研究員として活動してほしい」
「はい……、は、えっ?
どうしてそうなったんですか!?」
「だって、君がこの島にいる限り、
ゲンガーは自由な棲息範囲に存在している
事実は変わらないんじゃないかな!」
そんなの屁理屈では!?
完全にこの場所を去るつもりだった私は
面食らって固まってしまう。
つまりどういうこと?
一時的にここでポケモンを撮るのではなく、
永住?素人の私が研究をするの……?
「ゲン!」
「ゲンガーはもう決まっているみたいだよ」
博士がニンマリとわらう、
予想外のタッグを組まれてしまった。
悔しいが、楽しくない訳じゃない。
「……ここで働かせてください」
「いいねぇ!」