• テキストサイズ

【グノーシア】星々のまたたき【短編集】

第3章 【レムナン】ねむりひめ


1
合成プラントには先客がいた

彼女は、確かアカリさん、だったはず……

どうやら眠っているようだったので、
工具だけを借りることにした

工具を返しに来ると、彼女はまだ眠っているようだった

『――5分後に、空間転移を行います――』

LeViさんからアナウンスがあったので、部屋を出ようと思ったけれど
どうやら彼女は気づいていないようだった

「あ、あの……」

一応、声をかけてはみたものの、彼女は起きる気配がなくて

「あの……!アカリ、さん……!」
「……、?」

ようやく気がついたようで、ぼんやりした彼女と目が合った

「あの……も、もうすぐ、空間転移、だそうです……」

「……、うん」

そう言うと、彼女はそのまま出ていってしまった
……僕も、部屋に戻らないと

/ 57ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp