• テキストサイズ

BRAVE You’re HERO【東リべ】

第5章 ミッション失敗…?



背後に回り、両足をキヨマサの腹に巻き付かせ、しっかりホールドして、羽交い締めにする。



「マイキー君になれなくたっていいっ!!オレはッッ花垣武道だ!!!」



そのままキヨマサの首を締め上げた。



「離せゴラァァ!!」



「絶対離すなタケミっち!!」



「そのままオトせ!!」



「うおおおお!!!!」



息ができなくなったキヨマサは気絶し、タケミチごと後ろに倒れる。



「勝った…?リベンジ…成功…」



「タケミチ君!!」



「来んな!ヒナ!」



駆け寄ろうとしてタケミチに制止される。



「っん!!」



キヨマサを退かし、抜け出す。



「(根性見せたろ…?ナオト。オレ、キヨマサぶっ倒したぜ。でもごめん。ナオト…ミッションは失敗だ。)」



キヨマサを倒してもまだ下っ端が残っている。



「気ィ済んだ?」



「キヨマサダサっ!!」



「いい冥土の土産ができたじゃん!」



「……………」



ボロボロの体でタケミチは立ち上がる。



「…ヒナ。エマちゃんと逃げて」



「タケミチ君…」



「オレらだけならなんとかなるから。頼む!」



「うん!」



ヒナはエマを連れ、逃げる。



「カノトオマエも…」



「ううん」



カノトはタケミチの隣に並び、腕を掴み、支える。



「僕も逃げないよ」



「……………」



「かっこよかったよ、ヒーロー」



にこりと笑えば、タケミチもふと笑う。



「ドラケン君。天国ってどんなっスかね?」



「ハハ」



ドラケンもふらつきながら立ち上がる。



「テメェは地獄行きだよ」



「ハハ…オレ悪ィ事してねえっスよ」



「二人とも縁起でもないこと言わないでください」



立っているのがやっとの二人を両側からカノトが支える。



「運命はきっと変わります」



「変わるかぁ…?この状況で。」



「はい」



「さすが勇者…怖いもの知らず」



「二人が一緒だから」



タケミチとドラケンは笑う。



「やっちまえぇ!!!」



「「だあぁあ!!!」」



一人の男がキヨマサが落としたナイフを手に持ち、タケミチに襲いかかる。



すると横から拳が飛び込んできた。



.
/ 1219ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp