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灰色噺〜ハイイロメモリーズ〜 『カゲプロ』の話

第4章 第三夜


カシュッという音とともに 甘い香りが 鼻を擽る。


?「ハアァァァ〜」


俺が、 その至福に 身をゆだねていると、


?「キモいですよ、ご主人。」



携帯の画面から軽蔑の目を向けられた。



?「うるさい•••••」


画面の中の少女•••••エネは、カキ氷やアイスの画像を周りにおき、1人で涼んでいる。

まあ、こいつに 暑さ 寒さは関係ないのだろうが•••••



エネ「ご主人 ご主人〜!」


画面を覗くと、エネはニコニコしながら俺を見ていた。

とは言え、背筋に悪寒が走るような笑みだが•••。

?「んだよ•••。」



俺は 少し ビビりながらも 聞いてみる。


エネ「いえいえ?ご主人があまりにも暑そうなので、涼めるかと思って こんなものを用意してみました!」


画面に出てきたのは、「シンタローの秘密画像集」というフォルダ。


シンタローは俺の名前•••イヤな予感しかしない。


エネ「ではっ!さっそくご主人の いかがわしい画像集をネットに シン「ぎゃああああァァー!」あっ、少しは涼しくなったみたいですね!」


俺の背中を冷や汗がつたう。


シン「ああ、なった、なったよ•••はぁー。」


本当に こいつには、振り回されっぱなしだ。

ふと 周りを見れば、大勢の通行人が俺たち•••いや、「俺」を見ている。

シン「ったく•••••。」

俺は、手に持った 黒色炭酸飲料を飲み干し、エネに文句を言うために 人が少ない場所を探し始めた。
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