第20章 No way to say ☆ ♪

しゅん…と下を向くと、赤井さんはわたしの背中に手を回して、ホックを外した。

ぷつ…

と、音がした瞬間胸の締め付けが無くなる。


「え…」

「お前が誘ったんだ」


そう…だけど、いてくれるの？このまま。
わたしが、ずるい方法使ったのに、それわかっていて、その方法にのってくれるの？


「好き…赤井さん…」

「サラ…」


赤井さんがわたしの唇を奪う。
キスをして、赤井さんの舌が侵入してくるともう何にも考えられない。


「ん…っは…」


わたしから甘い吐息が漏れる。
わたしは、舌を絡めるだけでこんなにもう赤井さんの虜なのに、赤井さんは余裕みたいだ。
キスをしながら、難なくわたしの着ている部屋着を脱がしていく。

赤井さんの手が、わたしの身体に這って、服が脱げるたびに心まで丸裸にされる。
一瞬のうちに、あっさりと、ショーツを残して全部脱がされた。

初めて、この部屋で赤井さんに抱かれる。

これから、この部屋を赤井さんとの時間で満たしていきたい。
1人でいても、すぐに彼を思い出せるように。