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【R18】You belong with me 【赤井秀一】

第20章 No way to say ☆ ♪




赤井side


サラの新居は本当にすぐのところだった。
車で運ぶ必要無かったかもな。

そう思いながら、サラのトランクと段ボールを下ろして運んでやると、サラは明るくそれを持ってマンションのエントランスへと進んでいく。

から元気だなって気付いていたが、サラがあまりにも明るく笑うから何も言えなかった。


オートロック付きのマンションは、逆に工藤邸より安全かもしれない。
少しだけホッとしながら、サラの後について部屋へ向かった。


「わー!広い」


玄関ドアを開けると、LDKが広がる。
リビングに併設されている奥にはベッドルームが見える。
一人で住むには広すぎるぐらいだ。

窓からは阿笠邸とその奥に工藤邸が見えた。
本当にすぐ近くなのに、どうしてかとても遠いところに来た気がした。

言われていた通り、家具家電はほとんど揃っていて、サラは早速トランクの中の洋服をクローゼットにしまい始めた。

中には安室くんが選んだイエローのドレスもあり、面白くない気分にもなる。


俺は段ボールに入れていた食器類をキッチンの棚にしまっていく。
これは、サラと一緒に住むことになってしばらく経った後、ショッピングモールに行って一緒に選んだものだ。

今日から、俺がこの食器を洗うこともなくなるんだろうか。


そう思うと一層寂しさが増した。

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