第7章 ※ 第25章 決戦と喪失 1812～1813ページ

「どうにか……なって。はぁ……んっ、もう……私が」

握ったままのの手は震えながらも強くなり、それに倣って痛みをもよおしそうなほどナカが収縮し杏寿郎のモノを締め付けた。

「ふぅ……っ、俺も達しそうだ。少し速めるぞ？」

一応確認したもののに聞こえているかの判断は出来ない。
涙の滲む瞳は朦朧としており、杏寿郎を見つめているはずなのに朧気にさえ瞳に何が映っているのか判断出来ていないように見える。

それに加え速くなった動きに体も心もついていけていないようで、言葉にならない声を口から漏らし……またそれを抑える事に意識を集中させている。

「んんっ、ぁ……はぁ……も……無理、です」

「そのまま……果てて構わない。愛している、」

その声はの耳にしっかり届いた。
幸せな気持ちで胸の中がいっぱいになり、それに対して言葉を返したくてもそんな余裕はなく涙がポロポロと零れ落ちる。

頬を赤らめ乱れながら自分の言葉に涙を流すに愛しさが増した杏寿郎は、肌を重ねてから細い首の下に腕を差し入れて頭を固定し、触れるだけの口付けを落とした。

「ふ……あっ、んんーーっ！」

の体が大きく痙攣し達したと同時に杏寿郎の全身も震え、モノを外へ出し今は紅潮している腹の上に欲を吐き出した。