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【第五人格】イソップ夢 *R18

第1章 1




真夜中




今日のゲームは私1人が脱出で敗北。しかもハッチ逃げ。


コンコンコン


もう、くたくたの私のところに今日も

「🌸さん…。僕です。」


ガチャ


「こ、こんばんは…カールさん。」


イソップカールは夜這いにくる。










部屋に入るなりいきなり力強く抱きしめられ、

「心配しましたよ。今日のゲームは散々だったとか…。怪我なんてしてないですよね?」

「えぇ、大丈夫。気にしないで下さい。」

「それならよかったです…。本当は僕も一緒に行って貴方を守りたかった。」

「そ、そう…。」



こんな風に彼が毎晩のように私の所へ来るようになったのは数週間前のこと。


荘園に来て初めのうちは私も社交的ではなく、むしろ他人が苦手な方であったため1人でいることが多かった。そんな時、彼が荘園にやってきた。彼は社交恐怖を持っており、人と接するのが人一倍苦手なようであった。


とある日、彼と一緒のゲームに参加した。彼はゲームが始まると棺桶を設置する暇もなくハンターに追われていた。そしてしばらくすると彼は捕まってしまった。他のメンバーはあまり救助に向いているとは言えない方々だった。私もいつもゲームの中では単独行動をすることが多かったがこの時ばかりは仕方ないと、意を決して私が救助へ向かった。
まだ棺桶を設置していない彼をこのままハンターに追わせるわけにもいかないので、救助の際、彼を庇った。
その後もゲームは順調に進み、サバイバー側の勝利となった訳だが……。その日の夜から彼との親密な関係は始まった。
その日はお礼ということで、夜、初めて彼と1体1で話した。彼は私が彼と同じく、いつも1人でいることが気になっていたようだ。それについては私も同じく彼を気にかけていた。そんな変な共通点から少しづつ会話をするようになり、私たちは互いに惹かれ合う存在となった。だけど、奥手な私たちは恋人なんかではなかったし、告白なんてもってのほか、お互いの気持ちを知る由もなかった。
荘園に来てしばらく経つと、彼とのコミュニケーションのおかげで私は他の荘園のメンバーとも打ち解け、気さくに話すことが出来るようになった。ゲームも今まで以上に貢献出来るようになった。

しかしイソップカールはその事をよく思っていなかったようだ。










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