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木の葉の忍は忍術学園でも舞う

第1章 空前絶後




さてさてどうしたものか
任務完遂し、木の葉の里への帰路で豪雨に見舞われ、鼓膜を劈く程の雷鳴が聞こえた矢先に眩しい光により視界を奪われた為思わず目をつぶってしまった。
そっと目を開けば先程までいた森林とは確実に違う、見知らぬ小道にいることに気づいた。

(ここじゃ目立ちすぎるな)

一先ず近くにあった木に身を潜める。それから今後どうするかを思案していた所、小道を歩いていた町娘が山賊に襲われそうになっている所に出くわしたものだから条件反射的に助けてしまった。
一段落後に脳が鮮明に働き出し道草食っている場合では無いと、町娘が何かを言おうとしているにも関わらず無我夢中で宛もなく走っていった。
やっちまったと時既に遅く、完全に道標も無い山奥にまで来てしまっていた。幸いにも日はまだ出ている時間帯なのか明るく、ここを抜ける前に漸く人気の少ない所に辿り着けたことを幸運に思い、 先程同様脳内整理をした。



(あー、考えてもわっかんない。…そりゃそうか、雷見た瞬間こっちの世界に来ちゃったわけだしな)



幾ら常日頃働かしている脳内を捻り出してもこればかりは結論が出ない。そろそろ憤りを感じてきた頃





「こんな山奥に可愛い姉ちゃんがいるじゃねえか」





つい先程町娘を助けたばかりだと言うのに、今度は自分。しかもまた別の山賊だ。そして数も先程の倍の六人。

刀なら苦無で交わし、急所を体術で決めればいけると脳内で策を練る。


「黙っちゃって可愛いねえ。怖気付いちゃったかな?」


頭らしき奴がそういい周りの連中も下品に笑う。吐き気を促される様な奴らだと心中で毒づく。

「あんた達、相手間違えてるんじゃない?」


身構えが1番緩いやつを素早く手刀で倒す。
その途端連中みな一斉に刀を構えだし、一人が先陣を切り切り付けかかってくる。
だが山賊なだけあって太刀筋がまるでなってないからか隙だらけの連中を倒すのは容易かった。


「お、お前、、何者なんだよ」

遂に頭一人を残し、数分前とは真逆の表情で言った男に睨みを効かせる。


「何者かなんて聞かれてやすやす素性明かす奴がいると思う?」


頭の男が次の手を打つ前に背後に周り、手刀では無く肘打ちをかましてあげた。


(悪いがストレス発散も含ませてもらったよ)


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