• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第21章 residual ■




手帳開くともう 2年経つなぁって
やっぱ実感するね なんだか照れたりするね
そういやひどいこともされたしひどいことも言ったし
中身がいっぱい詰まった
甘い甘いものです

(著作権のため1部抜粋)

笑顔咲く君と繋がってたい
もしあの向こうに見えるものがあるなら
愛し合う2人 幸せの空

隣同士あなたとあたしさくらんぼ





五条は噴き出した。


「え、なに?」

レイが怒ったように言うと

「いやいや上手いなと思って」

と言ってまた肩を震わせた。



「卒業式の日に桜の木の下で、それ歌ってよ」

「え、みんなの前では恥ずかしいよ」

「いや俺の前でだけでいいよ」

「はぁ?」

五条はくすくす笑いながらまた報告書を書き始めた。
レイも釣られて笑っていたが、その報告書を覗き込んで顔を顰めた。

「またテキトーに書いてる…もっと傑みたいにしっかり書いた方がいいよ?」

そのとき、扉が開く音がし、振り向くと夏油が帰ってきた。

「お疲れ様、傑!ねぇ見てよ、また悟が報告書テキトーなんだよ!」

夏油は真顔のまま五条に近づき、そしてそれを覗き込んだ。

レイも五条も、絶対に説教が始まると思っていた。

しかし夏油は、短くため息を吐いたかと思えば真顔のまま静かに言った。

「あぁ…いいよ、こんなのなんでも。」

「「え」」

本当に夏油が発した言葉なのか?
幻聴かと思ってしまったくらいに2人は驚き、沈黙した。

夏油は任務帰りのはずなのに、報告書も書かずに出ていってしまった。

レイと五条は顔を見合わせる。

「え、なにあいつ。」

「わかんない…疲れてるのかなぁ…」

「傑がか?…まぁ確かに痩せた気はするけど」

「うん、最近一緒にいてもあまり顔色よくないんだよ…」

「やっぱアレがこたえたのかなー…」

灰原の死や天内理子のことか、それとも…
自分たちの知らない何かか…

レイと五条はなにかしてやれることは無いかと考え込んだが、今以上が思い当たらなかった。

忙しいこの日々を、なるべく早く終わらせられるよう、頑張ることしか。
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp