• テキストサイズ

walking proud~呪術廻戦~R18~

第20章 curse


「んー?なんだ、猿って」

「っ…!…クマ助!いつの間にっ…」

いつの間にか隣にちょこんと座っているクマを見て目を見開く。
あぁ、瞬間移動してきたのか、と納得し、苦笑いした。


「君もレイの任務に行っていたのかい?写メを見たよ」

「途中で合流してやっただけだ。それよりお前、髪が乱れてんぞ。いつも縛ってんのにどうした」

「あぁ、レイに言われて、任務以外のときはハーフアップにしとかないといけないんだよ。こーやって…」

そう言いながら夏油は、レイから貰った紺とシルバーの髪留めでハーフアップに結んだ。



そのとき、バイクが止まる音。



こちらに向かってくる知らない人間…




「やぁ、君が夏油くん?」

髪が長く、薄ら化粧を施しスラリとした大人の女性。
腰に手を当て、ニッと笑っている。


「どんな女がタイプかな?」


「・・・」


「…ん?」


「どちら様ですか」


上目遣いで睨んでそう言う。


「え、答えてくれないの?」

「こいつは神無月レイにしかキョーミはねーぞ」

すかさずクマがそう言った。
女性は噴き出している。

「違う違う、そーいった意味で聞いた訳では無いよ。これは初対面の人に対する私の決まり挨拶さ。」

「で、どちら様ですか」

「特級術師・九十九由基…っていえば分かるかな?」


夏油は目を見開いた。

「あなたがあの…?!」

「おっ、いいね?どのどの?」

「特級のくせに任務を全く受けず海外をプラプラしてるろくでなしの…」

「・・・」

九十九はあからさまにうんざりした顔をし、クマは噴き出した。

「私、高専ってきら〜い!」
/ 1492ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp